長門裕之さんが旅立たれました。
長門さんと南田洋子さんのカップルは、
一言ではうまく言えないけど、
すごいな、って思ってました。
認知症になった洋子さんを介護する姿を
雑誌やテレビで何度も拝見しました。
認知症になった姿をテレビにさらすなんて洋子さんがかわいそうだ、
なんて意見も耳にしました。
でも私はすごく賛成で、
あのお二人の映像を見て
これが、人が生きていくということなんだ、
誰かが誰かとともに生きていくということなんだ、と
心底実感したのです。
人はみな赤ちゃんの姿で生まれてきて、
周りの人の手を借りて何年もかけてやっと
「大人」になる。
そして年老いていき、病気になったり、いろんなことに自由がきかなくなったりして、
また人の手を借りて生を終えていく。
常に若々しく、美しい状態ではない。
その人を愛し始めた頃の姿が全く失われてしまうこともある。
一人の人生ですら、ままならないもの、
他人同士、関わり合えば、思い通りにならないことの方が多い。
誰かを愛する、ということは、
たとえその人がどんな姿になっても、
その人の存在を感じること、想うこと、
そして共に生きること。
長門さんと洋子さんはまさにそうでした。
認知症になっても洋子さんの笑顔はとても素敵だった。
その笑顔を見つめる長門さんの笑顔も本当に愛にあふれていた。
私もいつか、あんな風に人を愛せたらいいな、
いや、そんな軽い言葉は、適当じゃないのだけど。
そして、今はまだ、まったく自信がないのだけど。
だけど、ひとまずは、常に今の自分の状態を受け入れたい。
あるがままを受け入れ、もちろん努力をして多少流れに逆らったりもするけれど、
なるべく自然体で生きていきたい。
ご冥福をお祈りします。
素敵な愛をありがとう。
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