今日は行って来ましたよ。
高校野球の応援。
この暑い中。日焼け対策万全で。


20分くらい遅れて行ったら先攻の元いた学校がすでに2点先制していました。

試合はそのままずっと前任校（って言っちゃっていいのかな？）がリードして
あっという間に1時間半くらいでコールド勝ちしちゃいました。


私がいた7年間は、毎回フライは落とすわ、悪送球はするわ、
自分たちの攻めはあっという間に終わるのに、
毎回相手の攻めが長くて長くて…
ずっとひやひやしてかわいそうで見ていられないくらいでした。
コールド負けじゃない年の方が少なかったかもしれません。

さらに生徒も全員参加なのに学校を休んだり、
試合中座っていられなかったり…
応援の声も小さい、吹奏楽は聞いていられないくらいの音…
あと、何回かは私も生徒と一緒にチアガールしたり、笑。

こちらは落ち着いて試合を見ている場合じゃなかったし、
行くたびに、自分たちの学校の情けなさを身をもって体験して
悔しくて辛かった。
生徒もとても不憫で、でもこれをいい薬にしてがんばらな、って
自分や生徒に言い聞かせてました。


しかも学校は期末試験や夏休み前の文化祭の準備で忙しい時期で
超バタバタで…
もうとにかく、何重苦っていうくらい苦しいイベントだったのです。


でも、ドラマみたいですが。

私が辞める最後の年に。

初めて一勝したんです。
チアガールもした年でした。
ちょうどその頃、私は仕事を辞める決意をしていたので、
本当に大きな一勝でした。


私が辞めた後、学校はだいぶ上向きになっていって、
野球部も、毎年9人そろうかどうかの瀬戸際だった頃からは考えられないほど
部員が増えて、
最近ではなんと、ベンチに入りきれない部員が観客席にいるくらいです。

応援に来ている生徒の数も普通に多いし、
みんなちゃんと座って応援している。
そして部活や学校を辞めた生徒、
中学で野球をやってて、高校では野球部に入らなかった生徒が
卒業して（中には中退した子もいますけど）
今、試合を見に来てる姿を見かけます。


こういうのを見るだけで、感動して涙が出そうになってしまうんです。

ああ、苦労は無駄じゃなかった、って思うんです。
あの頃の私たちが苦しんで、それでも負けじと向き合って、
私は辞めたけれど、そのあともちゃんと彼らに付き合ってきた先生方が
たくさんいらっしゃって。
今この状態に至っているわけで。

外から見るだけの人、その場だけを見る人には
わからないと思います。
だけど、どんな状態にも、そこに至るまでのドラマがあり、
たくさんの人の努力や涙や笑顔が
あるんです。
それがわかれば、ものの見え方は違ってくる。


あそこで苦労した日々があるから、
私はちょっとやそっとのことは苦労とは思わなくなりました。
逆に今の平穏な日々がつまらないくらい、笑。

今日の試合もあっさりと勝ち過ぎて、
なんか「あれれ」って気抜けする感じでした。
そして逆に相手チームの気持ちがわかりすぎて
気の毒になったり。


みなさまも、いろんな苦労をされてると思います。
報われるものもあれば、報われないものもあるでしょう。
でもそれを「無駄」にするか、
「経験」として生かすかは自分次第ではないでしょうか。


仕事を辞めてしまった私がえらそうに言うことはできませんが、
辞めた後もこうやって付き合いを多少なりとも続けていくことで
見えてきたもの、報われたものもあります。
それがまた今後に生きていきます。



かと言って、無理は禁物です。
一番大事な自分の体はちゃんと優先してくださいね。
皆様の苦労が報われますように。

毎日本当にお疲れ様です。

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