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香川県高松市の HARI salon & studio MOISA の院長のブログです。タイトル通り、毒を吐くことも結構あるかも…?
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この時期になると毎年戦争に関する新聞記事が掲載され、
特番やドラマが放送されます。

体験談の多い新聞記事と製作者の意図が組み込まれたテレビ番組には
同じ戦争を扱うものであっても
伝わり方に大きな違いを感じざるを得ません。


私はそれこそ時代が時代なら、「はだしのゲン」のお父さんのように
「非国民」と言われても戦争反対に訴えたであろう頑固おやじのもと、
「はだしのゲン」シリーズをそれこそ覚えるほど読み、
原爆の日には広島に千羽鶴を届けに行くような環境で育ちました。

頑固おやじの血を濃く受け継いだ私は
戦争に関してだけでなく、生活のあらゆる場面で
「長いものに巻かれない」生き方を貫き、
協調性を大事にする日本人としてはある意味生きにくい人生を
送ってきました。
多くの人が「右にならえ」で済ませることにも黙っていられず、
「出る杭は打たれる」経験もたくさんしてきました。
今は多少丸くなりましたが。


そんな私の意見ですので、少し過激に聞こえるかもしれませんが、
その意図をくみ取っていただければ幸いです。



戦争体験者たちが口をそろえて戦争の悲惨さ、むなしさを伝え、
二度と戦争をしてはならないと叫び、
今の時代の流れに危機を感じているのに対し、
ドラマなどの作り物には当時戦闘に向かった者やその家族の悲しみ以上に
彼らの「愛する者を守る」などの「大義」に焦点が当てられ、
お涙頂戴的な感動話に終始しているものが多いように感じます。


ゲンのお父さんの教えを信奉する者からすると。


時代や教育環境のことはもちろんあるから、
戦闘に向かわざるを得なかった人たちの立場や気持ちもわからないではない。
でも、本当に本当のところを言うと、
当時ですら、中にはあの戦争や政府に疑問を感じていた人もたくさんいたはず。
だけど、それを言うと自分や家族が非国民と言われ、
憲兵に連れて行かれて暴行されるから
多くの人が「愛する者を守るため」という「大義」を無理矢理自分に信じ込ませ、
周りと同じように「右にならえ」で戦闘に向かい、
「お国のために喜んで死にます」
と命を無駄にしていったのだ。

これを冷静に言わせてもらうなら、
本当に正しいと思うことに命をかける勇気はなく、
「大義」を守ることで自分を守ることに命をかけ、
それによって他人の命をも奪っていった弱い、加害者たちの話なのだ。


この平和な時代に生きた私がこんな発言をすることは
とても失礼なことだという自覚はありますが、
それでもあえて言わせてもらうのは、
その時代でも本当に正しいと思うことに命をかけた人が
少なからずいたはずだからです。

ゲンのお父さんのように
周りの人から非国民扱いされ、憲兵に連れて行かれて
それでも日本のために、子どもたちのために、
最後まで自分の主張を貫いて誰にもスポットを当てられず、
死んでいった本当の英雄がいたはずだからです。


過去のことはもうどうしようもない。
だから、不幸にもあの時代に生まれ、
戦闘に加わって命を落としていった人たちは
気の毒で気の毒で、
安らかに眠ってくださいと言うしかない。
本当は戦争の間違いに気づきながら、
子どもたちを戦争に駆り立て、
他人を傷つけた人たちにも、
苦しかったですね、と言うしかない。

でも、本当に彼らに安らかに眠ってもらうには、
彼らを美化したドラマを作って
その時代の不幸に今の私たちが共感し、涙を流すことではなく、
彼らがなぜそのような不幸に巻き込まれてしまったのか、
歴史を冷静に省みて、
二度と彼らのような不幸な若者を作りださないよう、
正しい判断をしていくことが重要なのだ。


新聞や体験者の言葉を伝える報道番組以上に
ドラマや映画の影響は大きい。
私自身はあまり見ていないけれど
彼らの悲話を感動的にまとめてしまったドラマや特番を見た人が無意識に
もし戦争になったら自分も家族や大切な人を守るため、
自分の命をかけて闘うんだ、と、
そうすることが自分がこういうドラマに感動したように、
みんなの共感を得る、正しい生き方なのだ、と、
そう言う風に刷り込まれてしまうことが非常に怖い
特に子どもたちが。


終戦70年。
日本が二度と戦争に向かわないために、
今私たちがすべきことは、
周りに流されない、長いものに巻かれない生き方を貫くこと、
それを子どもたちに見せること、
感動悲話ではない、本当に悲惨な戦争の現実を知らせ、
自分の頭で何をどうすべきか考えさせること、
これなんだと思う。

それを具体的にどうすべきか。
まずはやっぱり「はだしのゲン」かな…

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鍼灸師・あん摩マッサージ指圧師
趣味:
食べる、波乗り、猫、クラブ、ヨガ、バレエ、ダンス、スポーツ観戦(プロレス、フィギュア、柔道)
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